時々、本当に、物には感情があるのではないか、と思ってしまう。
喋らず、動かず(電化製品は除く)、埃を被っても不満を示さず、文句を言われても抗わない、物。
要らない物は捨てる。
飽きた、壊れた、使わない、邪魔、汚い、新品が欲しい、などで、
沢山捨てた。ゴミという認識で、抵抗感は無い。
要る物は近くに置いている。
日々良く使う・たまに使う、調法である、邪魔にならない、
更に。
美しい、可愛い、落ち着く、心奪われた、傍にいて欲しい、……………
随分様子が変わって。物はゴミにもなり、大切な存在にもなる。
大切な物をどうしても手放さなければならない時、
何故あんなに、悲しく、苦しく、寂しく、辛いのか。
「ごめんね」
思わず、そう語り掛けていた。
物から伝わる、この気配は何だ。
まるで感情の様な、
想いの様な。
(続く👻)