薄暗い部屋の中、
見上げると、数個丸い穴が開いている。
穴の向こうは明るくて、ずっと広いのを知っている。
長く眺めた事が無いから、どういう世界か詳しくはわからないが。
暗闇が好きな面々だ。
紫外線に当たり続ける方が身体は弱ってしまうかもしれない。
この状態で、水と食料は調達出来る。
生存は可能だ。
それなのに何故、我々は穴から出ようとするのか。
前へ、上へ、進もうとする。本能だろうか。
今いる部屋の中は、やれる事が限られている。
新しい物事は、希望の光。
だから、そこへ続く穴から顔を出す。
行ってみたい、
見てみたい、
やってみたい、
何かが実を結ぶかどうかは未知数、
一歩を踏み出す事から始まる。
始まりは、あの穴から顔を出し、ーーーーーーーーーーーーーーー
そして、間髪容れず、
木槌は振り下ろされる。
(続く👻)