毒親への返報

毒親や虐待をメインに書いています。

内なる子からの発破②

「飽きちゃうよね、こんな面倒な事」

「飽きたりはしてない、人間って驚く程誰かを傷付けた事を覚えてないらしい。想像以上に上手くいかなくて」

「ふーん、容疑者ってよく「覚えていない」って言うしね。そんな訳無い、あれだけやって言っておいて。認知症を患ったのなら…間に合わなかったと言うしかないけど」

「そこまではいってないと思うけど、たぶん自分自身と向き合う事から逃げているんだ。実はこれ難しい作業なんだよね」

「…庇ってるみたいな言い方」

「いやいやいや違う!何年も人間の闇を調べていたら、深いところでいろいろ絡み合っていて、一筋縄ではいかない場所だった。脳が全て司っていて、自身が壊れるのも記憶の有無も勝手に脳がーーー」

「やっぱり」

「え?」

「あなたは今現在、虐待を受けていないから余裕があるよね。私は違うから。虐待に遭っていて死のうとしてる毎日だ」

「ーーーーーーーーーー」


それを忘れている訳ではない。
生きていてはいけない焦り、死ぬ努力、絶望。

一生消えない。

〈死にたい〉と共にいる。


しかし。


               (続く👻)