周りの大人達の責任、懸念を持ちながら見ない振りをして取り返しの付かない事態が起きてしまったらーーーーー。
子供は現実を的確に言葉で表現するのがまだ難しい。楽しい事ならともかく、
異常を異常だと認識するのさえずっと後になる場合もある。
「お母さんは家でもあんなキラキラした顔してるの?」
「まさか、いつも機嫌悪い顔してる」
「私で良ければ何でも、いつでも話を聞きますよ」
「うん。もしかして気になる?虐待とか」
「えっ、いや、その」
その言葉が出てくるとは思わず狼狽えてしまった。
「合わないのは確か。親子でもそういうのあるよ。だから早く自由になりたい、居場所くらい自分で作らなきゃ」
強い。感服する。
この子は私とは違う、見守るのは当然だが。
「自立への道、応援します」
私は電話番号を書いたメモとガチャガチャで取ったお目当ての物を渡した。
「ありがとう。コレ(ガチャガチャ)は同じのが何個も出たから一個貰ったっていう事にしといて。番号も内緒」
そう言って、笑ってくれた。
「わかった」
子供の笑顔、という効力。私の方が救われてしまう程。
今私に出来る事。虐待かも?と他に伝えるだけじゃない、
笑顔で手を振ってくれている、この子の応援。
自由へ向かって。
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内容はフィクションですが、気になるお子さんって今考えれば結構いた…、今更ですが。
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