忘れてしまうのが嫌。事件、事故、どちらとも言えない案件、
まだ捜査の半ばでいながら情報が入らなくなると別の案件が占めていき、
今どうなっている、行き詰まっているのか、何処まで進んだのか、
何もわからない。
救助・捜索は続いていますか、国や都道府県の任務が終了したとしたら個人で民間の団体に頼んだりボランティアと共に自らがとなるのか。
犠牲になった方は何故そうなったのか。
加害者は何処で動いているのか。
時が経てば経つ程、犯人も証拠も被害者の叫びも、
遠くなってしまうのではないかという不安。
一人一人の脳から遠ざかるのではないかという不安。
私が、忘れてしまうのではないかという不安。
いや、既に多くを忘れている。
表面に出ていない事案もあるのに、
次から次へと降り掛かる苦心が、
掌から零れ落ちていく。
待って、全て持っていたいのに。
無念に区切りをつけるという事がこの世に存在しないのかもしれないが、
風化する様さえ気付かないなんて嫌だ。
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